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SS Logs 1

ぼくのルヴナン / SSログ
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甘い指先

ぼくのルヴナン / 菓子と二人
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レイニーステップ

シグ×クウヤ / 通り雨の話
Stories of companion star

触れて、確かめて

百合 / 社会人の女性が風俗店で女性ギフテッドを買う話
Stories of companion star

指先に運命

アルブレヒト×レチカ / レチカとの出会いと「喪失」の話
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イン・ザ・ガーデン

資産家の「庭園」の話
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花を食む

大学で仕事を終え、帰宅する。たまたま通りがかっていた乗合馬車を捕まえ、家の近くで降りて運河沿いをゆっくりと歩いていると、白茶けた焦げ茶色の煉瓦の壁に、少し退色したピーコックブルーの屋根のアパルトマンが見えた。ぼくの部屋が入っているアパルトマ...
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嘘と真実

エドゥアール・オーバンはパリ大学に籍を置く地質学教授である。 専門は層序学と言って、地層の成り立ちを追求している分野であるのだが、それを説明しても興味深げに耳を傾けてくれる人はそう多くない。 地質学と言うのは、どうにも人の理解や共感を得がた...
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紅茶色の舌

「ケイ」  静かな声がぼくを呼ぶ。顔を上げると、ソファに座るぼくを見下ろすように吸血鬼が立っていた。 「お茶」「あ、ああ」  本を読みふけるあまり、入れていた紅茶のことを忘れていた。慌てて立ち上がり、キッチンに置いていたポットからカップへ茶...
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愛の涯てにて

自分の人生は、超常現象、オカルト、そういったものとは無縁だと思ってきた。 否、彼――シリルと出会ったいまでも、そう思っている。 人間のぼくと吸血鬼の彼との出会いは、ある種超常的で、オカルトであると言えるだろう。 しかし。 しかし、ぼくと彼に...