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イン・ザ・ガーデン

資産家の「庭園」の話
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ゆるい日記+感想お返事

緊急事態宣言が出され、非日常が日常となりつつある中、皆様いかがおすごしでしょうか。お元気ですか? ……の後、あれこれと続けるつもりだったのですが、上手く言葉に出来ませんでした。 私に出来ることと言えば、皆さんが元気で、少しでも心穏やかに日々...
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J庭中止と通販のお知らせ

ブログ記事では遅くなってしまいましたが、サイトトップでもお知らせしている通り、参加予定でした4/5のJ.GARDEN48は中止となりました。 中止の発表がある前から参加自粛を決めていたのですが、それを決めるのもつらかったですし、中止の報を受...
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「此方輝く黒星に」サンプル (R-18)

マルグリット暦二七五年、一月某日。 惑星ジズレの衛星軌道上に存在するコロニーの一つ「ティグリス」では、気候が制御され、ジズレに到来している冬の寒さも別の星の出来事のようである。 ギフテッドのシグは、初めてすごす冬の「らしさ」も感じぬまま、オ...
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「花よ」サンプル (R-18)

※登場するキャラクターの死を扱います※ぬるいですが男女の性描写(受が女性に挿入する描写)があります。 2ページ目に該当部分を掲載しておりますので、ご確認下さい。  ◆  小さな頃、熱を出したことがあった。 初めて味わう高熱は妙な心地だった。...
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COMITIA131委託参加します+ルヴナンウェブ再録について

いつの間にか年が明けておりました。 かなり今更ですが、旧年中は大変お世話になりました。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。  さて、タイトルの通りですが、COMITIA 131に委託にて参加いたします。 SpNo.ち35a 黄昏の梅干し...
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花を食む

大学で仕事を終え、帰宅する。たまたま通りがかっていた乗合馬車を捕まえ、家の近くで降りて運河沿いをゆっくりと歩いていると、白茶けた焦げ茶色の煉瓦の壁に、少し退色したピーコックブルーの屋根のアパルトマンが見えた。ぼくの部屋が入っているアパルトマ...
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嘘と真実

エドゥアール・オーバンはパリ大学に籍を置く地質学教授である。 専門は層序学と言って、地層の成り立ちを追求している分野であるのだが、それを説明しても興味深げに耳を傾けてくれる人はそう多くない。 地質学と言うのは、どうにも人の理解や共感を得がた...
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紅茶色の舌

「ケイ」  静かな声がぼくを呼ぶ。顔を上げると、ソファに座るぼくを見下ろすように吸血鬼が立っていた。 「お茶」「あ、ああ」  本を読みふけるあまり、入れていた紅茶のことを忘れていた。慌てて立ち上がり、キッチンに置いていたポットからカップへ茶...
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愛の涯てにて

自分の人生は、超常現象、オカルト、そういったものとは無縁だと思ってきた。 否、彼――シリルと出会ったいまでも、そう思っている。 人間のぼくと吸血鬼の彼との出会いは、ある種超常的で、オカルトであると言えるだろう。 しかし。 しかし、ぼくと彼に...