text 微笑むわけは 「職場に置きっぱなしにしてるモバイルがあるんだが」 仕事帰り、オート・タクシーに乗るなり、マスターであるクウヤ・アマサキはおもむろに口を開いた。 「……はい」 話の先が見えないことには、なにも問いかけられない。相槌を打つと、着ている立て... 2019.10.08 text彼方遠くの星よりも
Stories of companion star てのひらのエデン (R-18) アルブレヒト×レチカ / 何度目かの「初めて」の話 2019.10.08 Stories of companion startext
text 吐息はシュガーミルク (R-18) 照明を絞った自室の中で、白い体がほんのりとオレンジ色の影を落として身を捩らせている。 狭い肩が竦められたかと思うと、細い腕が後ろから自身を抱くシグの腕を掴んだ。 だが、その力はごく弱い。抵抗していると言うよりも、縋りついているようであった。... 2019.10.08 text彼方遠くの星よりも
blog J庭47ありがとうございました+通販のお知らせ と言うことで、J庭47お疲れ様でした&ありがとうございました! 久し振りのイベントでドキドキでしたが、サンプルやサークルカットを見ていらっしゃって下さった方もいらして、とても嬉しかったです。ありがとうございます。 差し入れもありがとうござい... 2019.10.07 blog
blog 10/6 J庭47のお知らせ ※イベント終了までこの記事がトップになります※随時更新 10/6のJ庭に参加します。新刊、既刊の持ち込みは以下の通りです。 10/6 J.GARDEN47に06a ストロベリーフィールズ (3F Cホール) 新刊 「彼方遠くの星よりも」R-... 2019.09.25 blog
text 彼方遠くの星よりも Intro +サンプル (R-18) 小さな頃、天に広がる星を掴むのが好きだった。 もちろん実際に掴める訳ではない。手を伸ばして、遙か遠くの空めがけて拳を握るだけだ。 それでも、無数に瞬く星の一つを手に入れたような気がして、わくわくした。 子供の頃の好きだったことは悪癖として残... 2019.09.04 text彼方遠くの星よりも
text 彼方遠くの星よりも 設定紹介 ※大してSF知識のない人間が勢いで書いているシリーズなので、考証などは気にせずお読み頂けますと幸いです Introduction 西暦2300年代に地球外惑星へ居住を移し、暦をマルグリット暦へと改めてから250年余りが経過した星々の世界――... 2019.09.01 text彼方遠くの星よりも
text ナイフとフォークよりもはやく (R-18) 「帰ったよ」 廊下からリビングに出ても、普段の通りくつろぐ吸血鬼の姿はなかった。 今日は土曜日。もう日が沈んでしばらくが経つから、教義の上では安息日だ。であるからこそ今日はなにもせず、どこにも出かけず、ゆっくりすごそうと思っていたのだが、... 2019.08.30 textぼくのルヴナン短編
text いつか朽ちてしまうまで (「ぼくのルヴナン」同人誌版より10年ほど後) ◆ 戸を開けると、一人の男が言葉もなく突っ立っていた。 ふわふわのプラチナブロンドと、眠たげな青の瞳が特徴的な男である。見た感じ、成人してしばらくが――十年以上が経っているようであったが... 2019.08.30 textぼくのルヴナン短編
text 足りない我らは (「ぼくのルヴナン」より時間軸を遡っています) ◆ 切り揃えられたブラウンの髪が食堂のテーブルに広がっている。 「エレーヌ」 広がった髪がたわんで、白く美しい額の辺りだけが見えた。 「エレーヌはこの仕事が嫌になったりしないの」 変声... 2019.08.30 textエフェメラの火