semicco

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秋のJ庭参加予定です

 もう気づけばド真夏で戦慄しているのですが皆様いかがおすごしでしょうか。今週末コミケですって!? て言うか台風ヤバくないですか!? と言う時候の挨拶もほどほどにしまして、タイトル通りとなりますが秋のJ庭に申し込みをしました。不備以外は今回抽選
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影と光 (R-18/G)

※猟奇的な表現を含みます

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「ぼくのルヴナン」 電子版頒布開始しました

 ということでタイトル通り、紙の冊子版が完売しておりました「ぼくのルヴナン -Club Private Blood-」を電子版で頒布開始しました。
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étincelle

 会員制クラブ「プライベート・ブラッド」は吸血鬼に会うことの出来るクラブである。 その全てが吸血鬼な訳ではない。ギャルソンや下男などは普通の、いわゆる人間である。だが、会員へ接客をし、酒を酌み交わすのは吸血鬼であった。 ロジェは、パリにあるSang Privé――「プライベート・ブラッド」を取り仕切る少年である。 人間と吸血
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仮初めの生を受くる者

 エレーヌはクラブ・プライベート・ブラッドの住人である。 一部の例外を除いて、吸血鬼たちの集うプライベート・ブラッドにおいて、その住人であるということは、吸血鬼であるということを意味する。 エレーヌもその例に違わず、吸血鬼である。 それも、エレーヌはその中でも一部に割り振られる、「夜」の仕事を請け負っている吸血鬼であった。

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黒のオニキス

 休日の夜、ぼくとシリルは、プライベート・ブラッドの前にいた。 吸血鬼と契約した後もクラブで他の吸血鬼と戯れる人間もいるらしいが、一人きりだった時ですらろくに吸血鬼と話すことが出来なかったぼくに、そんな器用なことが出来るはずもない。 ただ、ロジェ――このクラブを取り仕切っているらしい少年が、言ったのだ。

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オットー家の娘

「お嬢様」  私の一日は、優しい声で始まる。 「ドロテアお嬢様、お目覚めのお時間ですよ」

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ご無沙汰しておりました

 サイトを更新するのは実に二年弱ぶり…になるのか…? ともあれお久しぶりでございます。ストロベリーフィールズのせみこです。 更新していない間に体調を崩しまして、同人活動をお休みしております。 体調を崩した際にはたくさんの方にご
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クロウタドリさん、ハグはいかが

 端的に言って、疲れていた。 色々とあって、他教室の先生――環境学のスリマン先生に絞られたのだ。 きっかけは覚えていないが、確かうちの教室の生徒がどうの、とかそういった重箱の隅をつつくようなところから始まって、そも青二才が指導するのが間違いでは、オーバン教授に任せておけばよいものを、などと言われた気がする。 青二才。言うに事

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サファイアよ、字と躍れ

「あ」  かすれてきたペンを持ち上げ、インクを取り替えようとした時である。思わず声を上げて、ぼく、ケイ・リー・ドゥブレは持っていたインクの瓶の底を睨んだ。